2019年夏 韓国・光州で開催された世界水泳選手権に際し、スイス水泳連盟は静岡県立富士水泳場で事前合宿を行いました。
その際、競泳チームには総勢12人の代表選手が派遣され、個人種目やリレーに果敢に出場しました。リレー種目はすべて予選敗退となりましたが、個人種目では5人が準決勝に進出しました。女子のマリア・ウゴルコヴァ選手が100m自由形、リサ・マミー選手が100m平泳ぎでそれぞれスイス新記録を樹立し、一定の成果を収めました。
一方で、別格の泳ぎを見せたのはジェレミー・デプランシュ選手です。2018年夏に開催されたヨーロッパ水泳選手権(イギリス・グラスゴー)でも200m個人メドレーの王者になったデプランシュ選手。今大会で早々と2019年 世界水泳選手権(中国・杭州)、そして2021年 東京2020オリンピックへの出場権を獲得しています。
200m個人メドレーに出場したデプランシュ選手は、スイス国内新記録となる好成績で準決勝を通過。メダル獲得への期待が高まるなか行われた決勝では、瀬戸大也選手に0秒52差の僅差で敗れ、銀メダルとなりました。それでも富士市で合宿を行なった選手のメダル獲得とあって、関係者の間には喜びが広がりました。