世界水泳選手権2023福岡大会に出場しているスイス競泳男子代表のロマン・ミチュコフ選手は7月28日、200m背泳ぎの決勝に出場。1分55秒34で見事、銅メダルを獲得しました。スイス代表による福岡でのメダル獲得は全競技・種目を通じこれが初めて。ミチュコフ選手は自身の23歳の誕生日を2日後に控え、自ら素晴らしいプレゼントを得る格好となりました。
準決勝を1位で通過したミチュコフ選手でしたが、決勝では途中で遅れを取り、一時は7位まで陥落。その後、持ち味の「後半の追い込み」により、見事表彰台へと滑り込みました。自身が前日に打ち立てたスイス記録も0.5秒強更新しています。
スイス人で世界水泳(50m)でメダルを獲得したスイマーは史上5人目。過去には、ダノ・ハルソール氏、マリー=テレーズ・アルメンテロ氏(ともに1986年)、フラビア・リガモンティ氏(2001年、2005年、2007年)が獲得。さらに、今回富士市で合宿を行った1人、ジェレミー・デプランシュ選手が2019年に200m個人メドレーで銀メダルを獲得しています。
ミチュコフ選手は、2021年の欧州選手権銅メダルを獲得したものの、昨年の欧州選手権で3度も4位となりました。銅メダル獲得が決まった後のインタビューで「ハードな練習をしているとき、4位になった嫌な経験を思い出していた」と語っています。
なお、7月28日には、Tokyo 2020で100mバタフライの銅メダルを獲得したノエ・ポンティ選手が同種目の準決勝を8位で通過。29日の決勝(日本時間20:42から)に駒を進めています。一方、同日午前に行われた男子4x200m自由形リレーでスイスチームは予選14位に終わり、決勝には進めませんでした。